令和元年度病院指標
令和元年度 水島中央病院 病院指標
医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数
>>ファイルをダウンロード年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
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患者数 | 280 | 98 | 64 | 107 | 127 | 181 | 382 | 651 | 540 | 177 |
年齢階級別退院患者数は0-9歳の小児、70-79歳の高齢者の2峰性にピークを認める。公表されている総合病院における疾患年齢別患者数とほぼ一致する。0-9歳の小児の患者数が増えたのは小児科医師数増加の関与も考えられる。小児では肺炎入院。70-79歳では肺炎に加え大腿骨近位部骨折患者が多くなっている。いずれのピークも救急外来の受け入れ態勢強化による関与が考えられる。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
>>ファイルをダウンロード内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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060100xx01xx0x | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病 なし | 191 | 2.01 | 2.63 | 0.00 | 66.95 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 46 | 9.00 | 9.79 | 21.74 | 78.20 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 33 | 21.15 | 20.84 | 27.27 | 83.09 | |
060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし | 31 | 5.42 | 5.39 | 0.00 | 52.68 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし | 31 | 12.10 | 12.58 | 19.35 | 79.10 |
当院内科は消化器領域を得意分野としており、内視鏡センターにて内視鏡診断、治療を積極的に行っています。下部内視鏡検査も多く、ポリープ切除(基本的に1泊入院)も年々増加しています。消化器の中でも特に胆管結石、胆管炎の多くの患者さんを積極的に診療しています。現在 水島地区では唯一当院でのみ胆管結石に対する内視鏡治療を施行しています。水島だけでなく児島、玉島からの紹介患者も年々増えています。高齢の患者さんや緊急内視鏡による排石も積極的に対応しています。100歳を超えた患者さんの内視鏡治療経験もあります。入院早期に内視鏡治療を施行し、大きな合併症を起こさないようにし、平均在院日数は全国平均よりも短くなっています。消化器疾患以外では肺炎、特に誤嚥性肺炎の患者さんが多くなっています。誤嚥性肺炎の患者さんは脳梗塞等、複数の合併症を持つ高齢者が多く、在院日数はほぼ全国平均といえます。入院早期から口腔ケア含めた摂食嚥下リハビリが介入しています。抗生剤治療後は積極的に回復期リハビリに取り組み、長期となる場合は療養型病院転院へスムーズな連携をとっています。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 骨折観血的手術・人工骨頭挿入術 肩、股等 | 114 | 54.99 | 25.94 | 30.70 | 81.88 | |
160610xx01xxxx | 肩腱板断裂・損傷等 関節鏡下肩腱板断裂手術等 | 59 | 32.27 | 17.74 | 0.00 | 65.07 | |
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病 なし | 57 | 28.96 | 19.40 | 28.07 | 80.81 | |
160760xx97xxxx | 前腕の骨折 手術あり | 40 | 8.68 | 5.54 | 0.00 | 64.03 | |
160700xx97xx0x | 鎖骨・肩甲骨の骨折 手術あり 定義副傷病 なし | 20 | 34.75 | 16.24 | 5 | 56.15 |
骨粗鬆症をベースとした高齢者の脆弱性骨折が上位を占めています。大腿骨近位端骨折に対しては、骨接合術もしくは人工骨頭置換術手術を行っています。術後は回復期リハビリ病棟へ転棟し、早期から積極的なリハビリ治療にも力を入れています。急性期から回復期まで一貫した入院治療を行っています。当院の平均在院日数が全国平均より長くなっているのは、回復期リハビリも含めた退院までの日数を含めいるためです。胸腰椎の圧迫骨折患者さんに対しても、早期からリハビリが介入し、約4週間程度の入院期間となっております。いずれの疾患も、回復期リハビリ病棟の病床に余裕がない状況では、同じ法人内の倉敷リハビリテーション病院に転院をお願いすることがあります。2番目に患者数が多いのは肩腱板断裂です。2012年より、スポーツ医学関節鏡センターを開設し、肩の腱板断裂や膝の靱帯損傷・半月板損傷などの手術治療に力を入れています。特に肩関節疾患の患者さんのご紹介は年々増えており、各種鏡視下手術のみならず、リバース型人工関節置換術も安定して良好な成績を収めており、患者さんにも大変喜んでいただいています。上肢・手の骨折手術も多く行っており、極めて高い技術で、難易度の高い関節内粉砕骨折を含めた症例にも対応しています。スポーツ医学関節鏡センターと並んで当院が誇る領域であります。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 23 | 5.70 | 4.85 | 0.00 | 66.09 | |
060150xx99xx0x | 虫垂炎 手術なし 定義副傷病 なし | 14 | 5.36 | 6.94 | 0.00 | 40.71 | |
060035xx99x60x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 6あり 定義副傷病 なし | 13 | 3.08 | 4.40 | 0.00 | 75.77 | |
160400xx99x00x | 胸郭・横隔膜損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 13 | 14.69 | 8.73 | 0.00 | 75.92 | |
060150xx02xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 | 12 | 10.92 | 9.79 | 0.00 | 45.50 |
成人の鼠径ヘルニア手術が最も多く、メッシュプラグ法、クーゲル法および腹腔鏡下修復術(TAPP法)を行っています。虫垂炎症例に対しては、腹膜炎を伴った症例に対して緊急手術を行う例もあります。症状や患者さんの生活・希望を尊重して、保存的治療後に腹腔鏡下手術を行う症例も増加しています。結腸・直腸癌の転移・再発症例に対しては、CVポート挿入後ガイドラインに沿った短期入院または外来化学療法にて抗癌剤治療を行っています。交通事故や高齢者の転倒転落事故による肋骨、胸骨骨折例も多く、血気胸を伴う症例には胸腔ドレナージを行うこともあります。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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0400801199x00x | 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 61 | 4.02 | 5.69 | 0.00 | 4.23 | |
060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし | 41 | 3.68 | 5.39 | 0.00 | 4.76 | |
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし | 41 | 3.10 | 6.19 | 0.00 | 1.61 | |
040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 39 | 3.41 | 6.64 | 0.00 | 4.51 | |
030270xxxxxxxx | 上気道炎 | 27 | 3.89 | 4.94 | 0.00 | 7.00 |
当科の入院患児の多くは、5歳未満の気管支喘息急性増悪や細菌性肺炎。1歳未満の呼吸器不全を伴った細気管支炎が占めています。2番目に多いのは脱水症を伴うウイルス性胃腸炎です。近隣の先生からの紹介も多く受けています。平均在院日数も短く、治療終了後は紹介元のかかりつけの先生に診て頂くようにしています。
脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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010060×2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 16 | 7.00 | 16.13 | 6.25 | 65.56 | |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 13 | 8.08 | 9.67 | 7.69 | 77.77 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 12 | 5.75 | 7.34 | 8.33 | 64.92 | |
010060×2990400 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 3、4又は5 | – | – | 19.66 | – | – | |
010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | – | – | 7.10 | – | – |
脳梗塞の急性期の患者さんが最も多いです。条件次第で血栓溶解剤(t-PA)療法も行なっています。点滴、内服薬、リハビリテーションで加療し、在宅復帰を目指しています。当院は回復期リハビリテーション病棟があり、専従のセラピストによりリハビリテーションをしっかりと行なっています。若い人の方が、軽症であり、入院期間も短い傾向にあります。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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110080xx991x0x | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1(前立腺生検法)あり 定義副傷病 なし | 37 | 2.14 | 2.49 | 0.00 | 70.89 | |
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | 35 | 6.17 | 7.07 | 5.71 | 78.20 | |
110200xx02xxxx | 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 | 17 | 16.29 | 8.52 | 11.76 | 73.59 | |
110070xx99x20x | 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり(化学療法) 定義副傷病 なし | 10 | 2.00 | 10.65 | 0.00 | 86.50 | |
11012xxx97xx0x | 上部尿路疾患(腎結石および尿管結石性閉塞を伴う水腎症等) その他の手術(経尿道的尿管ステント留置術等)あり 定義副傷病 なし | – | – | 7.38 | – | – |
当科で最も多い診断群は前立腺癌疑いに対する前立腺針生検法でMRI画像を参考に各自打つに疑い部位を穿刺するようにしています。次に多い診断群分類は膀胱癌に対する経尿道的手術です。膀胱癌に対して膀胱腫瘍の組織を採取することで正確な病変の診断を行います。その後できるだけ経尿道的に切除・焼灼することにより根治を目指しています。その次に多い診断群は前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺手術です。尿管結石に対して体外衝撃波結石破壊装置(ESWL)を最新のものに更新し正確で早期退院を目指した治療を行っています。
皮膚科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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080010xxxx0xxx | 膿皮症(蜂窩織炎) 手術・処置等1 なし | – | – | 12.55 | – | – | |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし | – | – | 7.90 | – | – | |
080007xx010xxx | 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし | – | – | 4.01 | – | – | |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | – | – | 9.00 | – | – | |
080250xx9701xx | 褥瘡潰瘍 手術あり 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 あり | – | – | 46.78 | – | – |
当科では細菌の皮下組織への感染で引き起こされる丹毒、蜂窩織炎において外来での通院で十分な治療が難しい重症患者の入院治療を行っています。また当院の形成外科(非常勤)とも協力して形成外科手術の管理、経過観察をしております。当科においても局所麻酔で切除可能な良性腫瘍、悪性腫瘍の摘出を行っております。寝たきりの患者さんに発生する褥瘡に対して入院での局所陰圧閉鎖療法を用いて、積極的に治療を心掛け早期治癒を目指しています
アレルギー科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | – | – | 6.64 | – | – | |
0400801299×000 | 肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア0 | – | – | 8.53 | – | – | |
小児から成人までアレルギー疾患のために入院が必要な呼吸器疾患の患者を診ています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
>>ファイルをダウンロードDPCコード | 初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) | 版数 | ||||
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Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 17 | – | – | 10 | – | – | 1 | 7 |
大腸癌 | – | – | 19 | – | – | – | 1 | 7 |
乳癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 7 |
肺癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 7 |
肝癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 7 |
当院での癌症例を病期分類で見ると、胃癌は早期と4期が多く、大腸癌では比較的進行した癌が多かったです。手術は標準的な手術方法を基本としています。中には多臓器合併切除等複雑な手術になる症例もあります。術後は補助化学療法や再発症例に対するよる抗癌剤治療を行う症例もあります。ガイドラインに従い、薬剤師・看護師と連携した多職種による外来化学療法を安全に行っています。乳癌に対しては、乳房温存手術を基本に行っています。高齢者で比較的進行した症例には乳房切除に至ることもあります。肺癌では手術療法を基本に行いますが進行癌症例に対ては抗癌剤治療、放射線治療(他院紹介にて)を行っています。肝癌はラジオ波熱凝固療法と肝動脈化学塞栓療法による内科的治療を主に施行しています。ウイルス性肝炎の減少とともに肝癌症例も減少。肝内胆管がんはステージの進行した状態で発見されることが多く、可能な限り手術療法を勧めていますが、メタリックステント後の化学療法症例もあります。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
>>ファイルをダウンロード患者数 | 平均 在院日数 | 平均年齢 | |
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軽症 | 22 | 6.00 | 56.00 |
中等症 | 54 | 11.07 | 80.52 |
重症 | 10 | 25.50 | 81.90 |
超重症 | – | – | – |
不明 | – | – | – |
軽症の患者さんでは若年者が多く、非定型肺炎の頻度が高い傾向にあります。症状が強くて食事がとれない、外来で内服加療しても改善しないなどの理由で入院となっています。中等症の患者さんが最も多く、時には酸素療法を要することもありますが、抗生剤の点滴加療などで治療し早期の退院を目指しています。重症、超重症の患者さんは慢性閉塞性肺疾患、肺気腫といった呼吸器疾患や脳血管障害等の他臓器疾患を合併した高齢者が多く認められます。呼吸不全に対してネーザルハイフロー、非侵襲的陽圧換気療法や人工呼吸管理を使用することもあります。
脳梗塞の患者数等
>>ファイルをダウンロード発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
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3日以内 | 51 | 23.90 | 73.43 | 15.52 |
その他 | – | – | – | – |
脳梗塞の急性期、3日以内の患者さんが最も多いです。閉塞及び狭窄する血管の支配領域の程度により、1週間で退院できる軽度の人から、寝たきりになる人まで様々です。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
>>ファイルをダウンロード整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K0461 | 骨折観血的手術(大腿) 等 | 91 | 4.19 | 52.24 | 26.37 | 78.08 | |
K080-41 | 関節鏡下肩腱板断裂手術(簡単なもの) | 52 | 0.21 | 30.06 | 0.00 | 65.58 | |
K0821 | 人工関節置換術(膝) 等 | 51 | 2.63 | 49.33 | 3.92 | 73.92 | |
K0463 | 骨折観血的手術(鎖骨) 等 | 48 | 1.60 | 15.46 | 0.00 | 53.81 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) 等 | 47 | 1.94 | 18.62 | 2.13 | 58.23 |
高齢者による大腿骨近位端骨折に対する手術が一番多いです。術式としては、安定型の大腿骨頚部骨折や大腿骨転子部・転子下骨折に対しては骨接合術を行い、転位を伴った大腿骨頚部骨折に対しては人工骨頭置換術を行なっています。高齢者では合併症を持つ患者さんが多く、内科と連携しながら周術期管理を行いつつ、受傷前の状態に応じた目標を定めて早期よりリハビリを行なっています。入院早期からソーシャルワーカーや退院支援看護師を中心に、退院後の生活に視点をおいたカンファレンスを開くことで早期退院を目指しています。退院後はケアマネージャーや介護系職種と良好な連携をとることで安心して退院後の生活が送れるようにしています。次に多いのは、肩の腱板手術です。当院では内視鏡カメラを用いた鏡視下手術を得意としており、年々手術件数は右肩上がりに増えております。鏡視下に行うことで低侵襲なため、術後の痛みも少なく、リハビリでの回復も早く患者さんに大変喜ばれています。断裂範囲が広く縫合が困難な重症例では、大腿筋膜移植や大胸筋移行術などの高難度の手術も鏡視下に行っております。腱板断裂を伴う変形性肩関節症に対しては、人工関節置換術を行っております。また、変形性股・膝関節に対しても積極的に人工関節置換術を行っており、合わせて昨年度の手術件数は51例でありました。さらには上肢の骨折の手術件数も多く、その数を合わせると100例近くになります。手術による内固定を行うことで、術後早期から患肢を使うことができるので、患者さんからも大変喜ばれています。高齢化の進展とともに、ますます外傷や変性疾患など整形外科の手術のニーズは増えていきます。さらなる手術技術の向上と質の高いリハビリで手術成績の向上に精進して参ります。
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 (長径2センチメートル未満) | 188 | 0.11 | 1.09 | 0.00 | 67.47 | |
K6532 | 内視鏡的十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 等 | 18 | 1.11 | 4.78 | 0.00 | 76.44 | |
K6872 | 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴うもの) | 18 | 3.94 | 5.67 | 16.67 | 77.78 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 等 | 17 | 0.65 | 9.47 | 17.65 | 74.76 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 16 | 4.31 | 18.88 | 31.25 | 72.94 |
当院での下部内視鏡検査数の増加に合わせて大腸ポリープに対する内視鏡的ポリープ切除術が多くなっています。内視鏡検査中は患者さんにテレビモニターを観察していただき、十分説明をすることでポリープ切除を行っています。安全のために1泊の経過観察入院をしていただいています。術後出血の頻度は少なく、翌朝には退院していただいています。次いで胆管結石、胆管癌、膵癌などに対する内視鏡的処置が多くなっています。胆管結石の患者さんは多く、内視鏡を使って排石しています。胆管癌、膵癌による閉塞性黄疸の患者さんには胆道ステント留置による内視鏡的減黄術を行っています。安全で負担の少ない治療を第一とすることで、合併症も少なく平均術後在院日数を短くなっています。近隣の病院、施設などから高齢者の患者さんの紹介も多く受け入れています。早期胃癌に対する粘膜剥離術(ESD)も積極的に実施しています。萎縮性胃炎などの胃癌のリスクの高い患者さんの内視鏡フォローにより早期で見つかる症例が増えています。また、診療所や病院からの紹介も増えています。胃・十二指腸潰瘍などからの出血に対し、内視鏡的止血術を施行できる体制を整えています。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 17 | 3.29 | 5.94 | 0.00 | 62.06 | |
K6335 | ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) | 16 | 0.31 | 4.94 | 0.00 | 67.94 | |
K7182 | 虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) | 10 | 0.50 | 10.40 | 0.00 | 48.50 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | – | – | – | – | – | |
K7181 | 虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | – | – | – | – | – |
外科の手術件数は胆石胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術が最も多く、腹腔鏡下手術を基本に行っています。高度な炎症を伴う症例は開腹手術に移行することで安全で確実な手術方法を心がけています。また総胆管結石合併症例では、まず内科にて内視鏡的に総胆管結石を除去した後、腹腔鏡下胆嚢摘出術を行う方針としています。成人の鼠径ヘルニア症例も増加しており、再発、痛みが少ないテンションフリー手術(メッシュプラグ法、クーゲル法)および腹腔鏡下修復術(TAPP法)をクリニカルパスを導入し安全に行っています。虫垂炎症例に対しては、腹膜炎を伴った症例で緊急手術例もありますが、保存的治療後に腹腔鏡下に手術を行う症例も増加しています。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) | 39 | 1.18 | 4.46 | 5.13 | 78.67 | |
K8411 | 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用のもの) | 17 | 2.88 | 12.41 | 11.76 | 73.59 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 10 | 0.80 | 7.80 | 80.00 | 69.00 | |
K7981 | 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) | – | – | – | – | – | |
K7812 | 経尿道的尿路結石除去術(その他のもの) | – | – | – | – | – |
当科で最も多い手術は、膀胱癌に対する経尿道手術です。膀胱癌に対して膀胱腫瘍の組織を採取するとともに、できるだけ経尿道的に焼灼することにより、根治を目指しています。次に多い手術は、前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺手術です。他院でやむをえず尿道カテーテル留置となっていた症例や、間歇自己導尿を継続していた症例も、積極的に手術をして尿道カテーテルの無い状態で自排尿ができるようにしています。
脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K664 | 胃瘻造設術 (経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) | 10 | 59.60 | 68.40 | 60.00 | 78.20 | |
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | – | – | – | – | – | |
K6092 | 動脈血栓内膜摘出術(内頸動脈) | – | – | – | – | – | |
K160-2 | 頭蓋内微小血管減圧術 | – | – | – | – | – | |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) | – | – | – | – | – |
慢性硬膜下血腫は、脳と頭蓋骨の隙間に液体の血液がたまった状態であり、大多数が高齢者です。症状は半身麻痺、認知症などであり、手術は局所麻酔にて、頭蓋骨に穴を1つ開けて、内部の血腫を注射器で吸引するもので、30~60分間で終わります。症状はすぐに改善され、他の病気の合併がないかぎり、大多数の患者さんは手術後4~7日間ほど(リハビリ状況で伸びる場合もあります)で自宅に退院しています。
皮膚科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) | – | – | – | – | – | |
K0061 | 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3㎝未満) | – | – | – | – | – | |
K2193 | 眼瞼下垂症手術(その他のもの) | – | – | – | – | – | |
K0064 | 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径12㎝以上) | – | – | – | – | – | |
K0062 | 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3㎝以上,6㎝未満) | – | – | – | – | – |
当科では局所麻酔で切除可能な皮膚腫瘍の摘出を行っております。腫瘍の大きさなどによっては入院での経過観察としています。眼瞼下垂、眼瞼内反症は形成外科にて手術を実施し、術後の経過観察と処置を行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
>>ファイルをダウンロードDPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
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130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – |
各疾患の症例数は10症例未満で数として挙がってきていません。敗血症に関しては胆道感染と尿路感染による症例がありました。いずれも高齢者で糖尿病等の合併症が多いことが原因として考えられました。